子供とパソコン~そのまた続き

安易に簡単に世界とつながることができるインターネットはとても便利ですが、一歩間違えるととても危険なものとなります。善悪の判断がある程度できる子供たちでも善人の皮をかぶった悪人のサイトを見分けることはとても困難です。

訓練が必要と思います。しかしながら今の状況はいつでも誰でも簡単にインターネットができる状況です。インターネットの世界は野放し状態です。

さて、ようやく基礎が出来上がった鉄塔ですが、この上に後3つユニットを組み上げなければいけません。一つ目は簡単です。地上1メートルのところによっこいしょとユニットを乗せてボルトで固定すればよいだけです。そしてその上に登り、垂直を確認。もし斜めでも今更どうすることもできませんが…ちゃんとまっすぐ立っています。ほっとして次のユニットをどうやって上に乗せるかを考えました。

ひとつのユニットの重さは20キロ以上。持ち上げながら登ることは不可能です。そこで自分がまず登り上からロープで引き上げました。自分のところまでは上がってきますが、上に乗せることはできません。無理をして誤って落としてしまえば大変です。

クレーン車でもあればなぁ…と不可能なことを考えながら…父に相談しても自分で考えてごらんというだけ。

学校の授業中もどうやったら出来るかということばかり考えていました。

一週間も過ぎたでしょうか。ある日学校で何気なく見た国旗掲揚の支柱。上に滑車がついていて旗が上に上がっていくやつです。「これだ!!」家に確か鯉のぼり用の長い棒があったはずです。それを鉄塔に固定して上に吊り上げ、ぶら下げた状態にしておきユニットを固定すればよいだろうと考えました。

父に提案し、早速手伝ってもらいながら2つ目のユニットを載せることにチャレンジ。うまくいきました。まるでクレーン車のようです。この調子で3つ目もと、こいのぼりの支柱を少しずつ上にずらして固定しました。今度は10メートルくらいまでそのユニットを引き上げなくてはなりません。

あげるのは可能ですが、下からロープを引いているとすごく怖い…もし今ロープが切れて落ちてきたらどうしよう…父もそう思ったようで、一気に上げずに何箇所かロープで確保を取りながら上げました。

そしてついに…最後のユニットを固定することができました。下から見上げると青空に銀色に塗られた鉄塔がそびえています。もううれしくて意味もなく何回も登ったり降りたりしました。

次はアンテナを回すためのモーターの設置。どうしてもくるくる回るアンテナがほしかったんです。なんといってもかっこいい。その設置は簡単でした。

そして次はアンテナです。アンテナといってもテレビのアンテナとはわけが違います。自分が選んだ周波数帯は21メガヘルツ。波長が長いので当然アンテナも大きい。3エレメントの八木アンテナでしたが、回転半径は確か3メートル以上あったと思います。

大きいためアンテナは上で組み立てるしかありません。ロープで自分の体を固定し、鉄塔の上でアンテナを組み上げました。

部屋のコントローラーのスイッチを入れるとアンテナが回る…やったぁ!!

さらに無線機のスイッチを入れ、周波数を適当に合わせていくとどんどんいろんな会話が聞こえてくる。これから始まる未知の世界にものすごくワクワクドキドキしたものでした。

こうして無事無線局として出来上がるまでに半年近くかかりました。

パソコンをインターネットにつなぐときにはここまで苦労もないでしょうし、達成感もありません。マニュアル通りにやっていけば大抵できます。わからなくてもサポートに電話したりわずかの費用でやってくれます。

ミキサー車を呼ぶ必要もクレーン車を呼ぶ必要もありません。

今の子供たちにもこのワクワクドキドキはぜひ体験してもらいたいですね。30年ほど前のこのときのことは今でも鮮明に覚えています。そして今でも遠く離れた実家にはその鉄塔がそびえています。

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