高校野球と陸上の差

高校生のころ、私は高校野球があまり好きではありませんでした。というか、野球部があまり好きではありませんでした。

私の通う高校の野球部はとても弱く、夏の県予選で勝った話を聞いたことがありませんでした。それでもこの時期になると多くの生徒が応援に行きます。授業も短縮されたりして「みんなで応援に行きましょう。」なんて言われたりします。

練習でもグラウンドのほぼ半分を野球部が使い、残りの半分を陸上部とサッカー部で使います。野球部にはものすごく高そうなピッチングマシンがありました。誰がお金を払ったのか分かりませんが…

陸上部には満足に道具がありません。棒高跳びのポールは古く、練習中に折れて危うく一大事になるところだったこともあります。槍投げの練習用のやりは少し曲がっています。

鉄砲のタマも足りなくなります。仕方なく半分にちぎって使います。

「用意…ダァーン」ではなく、

「用意…ペチン」となります。一応煙は出るのでストップウォッチは押せます。でもちょっとズッコケます。

トラックの半分しか使えませんが長距離のトラック練習のときはサッカー部の練習スペースも走らなくてはなりません。トラックは400メートルではなく300メートルしかありません。ですから3コーナーから4コーナーにかけてはサッカー部のゴール前です。

練習中シュートでうたれた事もあります。結構痛いんです。1コーナーから2コーナーは陸上部の使う部分でしたが、野球部の外野練習などのとき球を後ろにこぼしたりすると野球部の1年生が飛び込んできます。

球を見ているのでこちらが走っているのには気付いていません。ですからこちらが避けなくてはなりません。

これでその野球部が強ければ「そうね、仕方ないね。」とちょっとは諦めますが、あまりにも弱くて…だったらもっと平等にグラウンドを使おうじゃないか…陸上部の試合の応援にもみんなでおいでよ…少なくとも野球部よりはよい成績だし…

野球部ばかり人気があってひがみもあったのでしょうけど、高校野球だけがもてはやされるのは今もなんだか納得がいかない。機会があったら地元の高校生の陸上大会なんか見に行ってみるといいですよ。あまり目立ちませんが、それぞれの生徒たちのひたむきな姿に結構感動します。

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