子供のころから私は駅のそばに行くと不思議な感覚にとらわれます。都市の大きな駅ではなくちょっと小さめの駅だと特に感じます。

自分が電車に乗っているとき、とある駅に停車すると何気なく目に入ってくる光景。駅裏の線路に面した裏通りを人が自転車に乗ったり歩いたりしている。別に何も珍しい光景ではないのですが。

「この人たちはここに住んでいるのだなぁ。」
「家に帰ってこれから晩ご飯なのかなぁ。」
「ここには僕のまったく知らない人たちの生活があるのだなぁ。」

などと、感じてしまうのです。そんなの当たり前のことで見知らぬ人にもみんなそれぞれの生活があるのは分かりきってはいても、なぜか駅から見る人々には改めてそのことを想ってしまうのです。

この感覚はバス停にとまっているときにはないし、車から見る見知らぬ人には無いのです。なぜか電車の駅から見る、しかも駅に面した裏通りを行き交う人たちに持つ感覚なのです。

この感覚は自分が電車に乗っていないときは逆の立場で想ってしまいます。

「あの電車に乗っている人たちに”ここに住んで暮らしている人なんだなぁ”と思われているだろうなぁ。」

と、感じてしまいます。そしてすぐ横をガタンゴトンと通り過ぎていく電車を横目に見ながら、

「ここに住んでるよぉ。決して裕福ではないけどそれなりに幸せに暮らしているよぉ。」

と思ったりします。

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